感想・レビュー
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晴天
1
復員したら天涯孤独になっていた青年がツテを頼り異郷に暮らすが、貧しい農村の命ともいえる農作物を食い荒らす熊への義憤に燃えて熊撃ちに生涯を捧げるに至った熊撃ち名人の自伝。熊の習性の模索からはじめ赤貧の中で熊を追い、村人からは異常者扱いされるも腕を上げ、気がついたら若くはなく熊を撃って感謝されると孤独を忘れると『Gun誌』では述べられていたが、NHKの取材を機に米軍司令官の訪問を受け、女性から手紙も寄せられ文通しているうちに結婚し、「おかしい余所者」扱いから「熊撃ち名人」へと人生が変わる様には安堵を覚えた。2021/06/22