著者等紹介
junaida[JUNAIDA]
1978年生まれ。画家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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かさお
22
02より先に03を購入。作品集を紹介した本で、この03は「本当に宮沢賢治?」と思えるような無機質で不気味なイラストが紹介されてたから気になって。特に表紙。見事な左右対称の彫刻のようなレリーフ。果たしてこれは?『告別』のイラストでした。次にギョッとしたのは『ある恋』のイラスト。可愛いだけじゃ無い大人の魅力。ラストの『雨ニモマケズ』も素敵でした。賢治をとても中世的に描いてます。ただ一つ残念だったのは、事前に知っていた以外のイラストが、割と簡素で、初めて見る時の「うわぁ✨」が少なく物足りなかった🥲2024/03/23
Hiroki
2
文京区立図書館 junaidaさんのオリジナル作品はもちろん素敵だが、宮沢賢治との相性の良さはヒトシオ格別モアベター。画からの音と賢治の文章が奏でるハーモニーは何と言いようもない。表紙は「告別」の一節が添えられている。・・・やさしい娘を想うとき、無数の影と光があらわれ音ができる。みんなが一日遊んでいるとき、ひとりで石原の草を刈るおまえは淋しさで音をつくる。多くの侮辱や窮乏を噛んで歌うのだ。・・・オホーツク挽歌も薤露青も惹きつけられて離れがたい画だ。2024/04/03
O. M.
2
宮沢賢治の著作の一部にJunaidaが挿絵を描く企画の3作目。さすがに、有名作品は出尽くしているようで、本作で取り上げられている作品は、私は知らないものが多かった(「雨ニモマケズ」はあったが)。しかし、それだからこそ、純粋に賢治の文章に感動できたし(「わたくしどもは」「永訣の朝」など)、画の美しさにも集中できた(「青森挽歌」「風がおもてで呼んでゐる」など)。2019/07/14