感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
かず
7
糖尿病予備軍入りを宣告された薬学会の重鎮が、自らの体を実験台にして「これを食べたら、これだけ血糖値が上がった」とか、「何歩歩いたらどれだけ下がった」といった人体実験を繰り広げます。「こんなことまで・・・」ということも赤裸々に告白してくださっているので、単純に読み物としても面白いです。本著で一番印象に残っているのは、「薬はなるべく飲まないほうがいい」という文章です。優秀なお医者さんも化学には疎いようで、薬の効果は覚えても、化学的な代謝構造までは理解されていない方が多いそうです。なるほど、と唸った次第です。 2015/12/26