内容説明
本書は、農業の起源、栄養学、主要な食用動植物のもつ経済的側面、および将来の食料問題への考察についても意欲的に取り組んだ書物であり、食の問題を考えていく上で貴重な示唆に富むものと考えられる。したがって、食料と文明のかかわり合いについて、人類のこれまでの歩みを振り返るのみでなく、むしろ、現状をよりよくふまえた上で、将来への展望の足がかりとしようとする。
目次
第1章 農業の起原
第2章 種子・性と犠牲
第3章 生命の源としての「食」
第4章 肉類―ぜいたくな食物
第5章 イネ科植物―生命の糧
第6章 砂糖
第7章 マメ類―安価な蛋白質源
第8章 さまざまな澱粉質作物
第9章 ココヤシ
第10章 ヒマワリとワタ
第11章 さまざまな飲食用および香辛料植物
第12章 馴化動植物の進化と育種
第13章 「あの人たち、お菓子を食べたらいいのに」