内容説明
公共部門に対する見方は、ここ数年の間に大きく変化してきた。こうした見方の変化を創り出した考え方の一つに公共選択論の考え方があり、日本でも公共選択の概念は次第に浸透してきている。本書は、公共選択の理論を切り口とした公共部門の経済学のテキストであり抽象的な議論をできるだけ避けて、現在、公共部門が置かれている経済的・社会的環境を踏まえて、政策を含意した展開をしている。
目次
1章 公共部門、公共的組織の意味―非市場的組織を生み出す経済的動機を考える
2章 公共財とは何か―制度的側面からの見解、メリット財について
3章 最適な財政規模を考える
4章 政府の役割の変化
5章 公共選択論の考え方と税制度―公共選択論展開の方向
6章 効率と公正
7章 福祉サービスと政府・企業・家計の役割分担
8章 公企業と公共料金
9章 政府の意思決定とその欠陥
10章 公共選択理論
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- 和書
- 君の胸、僕の胸。