内容説明
作家と元書店主が打ち明ける、他人には言えない困り事―。虫の話から始まり、お風呂に入れない、洗濯物をしまえない、メールが溜まる、優先順位がつけられない、先延ばし癖や脳内多動…。「自分だけ変かもしれない」と迷いながら自分自身に近づいていく、22通の手紙。
目次
1(シバンムシが流れ星のように落ちてくる部屋;こっちの道を選んでよかった;セミブローチ.jpg ほか)
2(浴室に行くことができません;三脈護身法―死ぬかもしれない;「『鼻くそ』の疑問に耳鼻科医がお答えします」 ほか)
3(手探りで自分自身に近づいていく;さすがにもう開けないとまずい;二度と剥がれないシールじゃないんだし ほか)
著者等紹介
こだま[コダマ]
2017年に私小説『夫のちんぽが入らない』が予想外に流行り、世間から結構怒られる。『ここは、おしまいの地』で講談社エッセイ賞受賞
いりえ[イリエ]
北海道で生まれ育ち大学進学を機に上京。卒業後は都内で就職、以降ずっと関東住み。2024年、タイミングと勢いだけを頼りに、方向性ブレブレだった会社を辞めて五ヶ月間限定で間借りの古本屋を営むことに(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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二戸・カルピンチョ
26
「こだま」「いりえ」二人ともひらがなの三文字。帯の後ろにある二人のイラスト。それぞれの思うところを記したやりとりが、柔らかく合わさったこよりのように、何か形が見えるようになっていく。読んだ人が受け取るものはそれぞれで、読む度に違うものを受け取れるのだろうけど、私自身の突破口はここだと導いてくれた気がした。お二人が生活している、こだまといりえが生きている。私も力が出る。2026/05/04
桜もち 太郎
17
こだまさんは小説「夫のちんぽが入らない」の著者、いりえさんは間借書房いりえの店主。少しの縁から二人の1年半、22通にわたる往復書簡が始まる。内容は苦手な虫の話から、二人の内面の結構深いところまで語られる。二人の共通するところは自身で発達障害を疑っているところ。「本質からは目を逸らし、その場しのぎを続けながら、それでもどうにか成り立っている生活の上にあぐらをかいている」、これはいりえさんの言葉だが、多かれ少なかれ、誰もがそんな問題を抱えている。こだまさんの新刊小説「けんちゃん」。執筆に9年もかかったとは。2026/04/12
shikada
10
二人の書き手による往復書簡。ピッチャー・いりえさんが話題を広げる球を投げ、キャッチャー・こだまさんはそれをきっちり受け止め、自分の球にして投げ返す。相手に向かっていながら、自身の内面にも迫っていく。お二人の筆の力か、深刻な話や悩みの吐露も混じっているのに、どこかユーモラスな雰囲気が全体に漂っていた2026/03/22
rin
2
★★★★★2026/05/06
ハニバニ
1
こだまさんといりえさんの、きっと日常的にたいへんなことは色々あるんだろうけどそう感じさせない、ちょっととぼけててクスッと笑えるような往復書簡。面白かった。2026/06/09




