出版社内容情報
荒廃した世界。
暴走したDNA、ミュータントの跳梁跋扈する荒野。恐るべき異形の化け物の前に、命は無残に散る。
ミュータントに攫われた少女は闇の中で、赤く光る無数の目に囲まれ絶望の中で食われ死ぬ定めにあった。
奇跡か、あるいはさらなる絶望の罠か。死に場所を求めた男によって助け出されたが美しき四肢は無残に食いちぎられた後である。
慈悲無き世界で二人に迫る、甘美なる死の誘惑。その先に求めた生、災厄の箱に残ったものは戦車と一体化し、戦い続ける宿命。
愛だけが、か細い未来を照らし出す。
【目次】
内容説明
『抱きしめて。この冷たい鉄の腕で、あなたを壊してしまわないように』灼熱の太陽と砂塵に覆われた、絶望の荒野。神が悪意をもって造ったとしか思えない異形の化け物ミュータントが歩き回る世界で、それを狩るハンターとして生きている青年ディアス。そして、ミュータントに生きたまま四肢を喰われ、尊厳を蹂躙された美しい女・カーディル。生きることすら難しい絶望のなかで、神経を直接つなぐことでのみ動かせる戦車に乗り込み、荒野を駆ける。信じられるのは互いのみ。鋼鉄の巨躯を己が肉体のごとく操り、捕食者たちを蹂躙する。鉄錆びと硝煙の匂いが立ち込めるなか、欠落した二人が紡ぐのは、愛か、それとも復讐の轍か。これは、狂った倫理が支配する世界で、『女王機兵』と呼ばれる二人が織りなす物語。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
和尚
34
めちゃ面白かった。戦闘、絶望から這い上がる様に二人のキャラクターに世界観、全部好きでした。二巻も楽しみです。
そして砂が舞っていそうな、油の匂いがしそうな描写だからでしょうか。全然違うんです、違うんですけど、何だかザ・サードを思い出しました。2026/06/21
よっち
25
異形の化け物『ミュータント』が蔓延る狂った倫理が支配する終末世界で、ハンターとして生きている青年ディアスが、美しき少女カーディルとともに生きるポストアポカリプスファンタジー。ミュータントに四肢を食われた美しい少女カーディルを救ったディアスが、何もできない少女を抱えながらできることも限られる中、彼らの未来が見えない日々には来るものがあって、死に場所を求めようとすらした2人が育んできた絆と、戦車と一体化した「女王機兵」となる覚悟を決めて、生きている実感を取り戻していく姿にはこころ揺さぶられるものがありました。2026/06/02
わたー
18
★★★★★面白かった。異形の怪物、ミュータントの脅威に晒され続ける世界。ミュータントハンターとしてチームを組んでいただけで特に交流もなかった主人公とヒロインだったが、ミュータントに強襲されヒロインが攫われてしまう。ただ漫然と生きているだけだった主人公は、最期に彼女を救ってヒロイックに死のうと、単身、ミュータントの巣に乗り込むのだが…と始まる物語。左腕以外の手足を失くしたことで、ハンターとして活躍する華々しい生活から一転、自分一人では満足に動くこともできず、ミュータントに喰われて帰ってこないかもしれない2026/06/07
emopit
4
厳しい世界で生き抜く男女が、そうならんわけがない! ドロドロの共依存から少し解放されたのは救いだったのか。2026/05/29
Towa
3
世界が容赦なさ過ぎる故に、その残酷な世界で共依存的にも手を取り合って生き延びようとするディアスとカーディルの生き様が深く胸に刺さった。表紙のヒロインの脚に線があるとは思っていたが、まさかの重過ぎる設定に正直かなり驚愕した。2026/06/08




