内容説明
震災から時が経ち、神戸のまちはすっかり再生したように見える。けれど、いまも私たちの足もとで、静かな地震は続いている。神戸はあの震災で何を失い、何を得たのか。ジャーナリストであり詩人でもある筆者が、現在と過去を往還する中で、災厄を経験した都市の輪郭を描き出す。
目次
1 揺れる都市のまなざし the gaze of a trembling city(雨降る都市の肖像;冬の記者たち;タンポポの咲くころに、街は;闇に溶ける猫;パリ-神戸往還―「退屈さ」の都市考現学―)
2 崩壊と喪失を追いかけて chasing collapse and loss(自殺者から見た阪神大震災;被災者の食生活を追って―「語ること」と「食べること」―;神戸には空がある。;温もりを、ひとつ。;異邦人。;ブルーチーズを、どうあつかうか)
3 ことばの断層 the fault line of words(友よ。;この笑顔を。;旅路よ。;懐かしい風景。;この汗を。;あかりを、灯す。;それでも、海へ。;花は散らで、残りし。;港には夏が…。;華のように…。;街は、どこへいく。;春に、誘われて。;柔らかな都市。)
4 都市への静かな問い quiet questions to the city(七月の海の静けさ―記者たちの、その後―;透明な都市―空間再編をめぐる覚書―;蝶をひろった話;桜と怪物―コロナ禍にて―都市の幽霊たち)
著者等紹介
大西昭彦[オオニシアキヒコ]
1961年兵庫県生まれ。同志社大卒、神戸大学大学院博士課程前期修了。ユーゴスラビア内戦、インド、上海ほか取材。ジャーナリスト、詩人、大学非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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