内容説明
格差社会の文学と思想の現在。自然災害やパンデミックに見舞われた中で、政治は権力化が進み、文学賞の作家たちや批評家が、個人や社会とのかかわりをどうとらえて表現しているか。
目次
現代文学と政治社会(元号と文学―天皇制と文学;権力化社会に抗する文学と思想;コロナ禍の中の思想と文学1;コロナ禍の中の思想と文学2;AI時代の文学と思想)
現代小説概観―文学賞の作家たち(格差社会における芥川賞作品;『少年と犬』と『心淋し川』の現代性―連作短編を読む;『八月の御所グラウンド』と『ともぐい』;女性作家たち―川上弘美・林真理子・坂東眞砂子)
松本清張余滴(清張ミステリーと鉄道―日本近代が見えてくる;清張小説のなかの俳句;『昭和史発掘』の中の文学者たち;『赤い氷河期』―エイズ禍の近未来サスペンス)
井伏鱒二論―戦前から晩年まで(戦前から戦中へ;戦後;『黒い雨』から晩年へ)
著者等紹介
綾目広治[アヤメヒロハル]
1953年広島市生まれ。京都大学経済学部卒業、一般企業勤務の後、広島大学大学院文学研究科博士後期課程中退。現在、ふくやま文学館館長、ノートルダム清心女子大学名誉教授。「千年紀文学」の会、日本社会文学会および日本文藝家協会会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。



