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誘惑者〈下〉

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  • サイズ B6変判/ページ数 576p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784911290033
  • NDC分類 943
  • Cコード C0097

内容説明

「誘惑者」に浸透されていく村人たちと、侵されることのないひとりの老婆。やがて語り手である田舎医師も眩惑されていき…

著者等紹介

ブロッホ,ヘルマン[ブロッホ,ヘルマン] [Broch,Hermann]
1886年ウィーンでユダヤ系の裕福な紡績業者の長男として生まれ、実業家としての道を歩むも一転、1927年に工場を売却し、その後ウィーン大学で聴講生として数学、哲学、心理学を学ぶ。1931年から1932年に長編小説『夢遊の人々』を発表。1938年にナチスに逮捕拘禁されるも、拘束中に『ウェルギリウスの死』の執筆を続ける。ジェイムズ・ジョイスなど外国作家たちの尽力で解放後イギリスを経て、アメリカへ渡る。プリンストン大学で群衆心理学を研究し、論文を発表。ノーベル文学賞候補となるも、1951年死去

古井由吉[フルイヨシキチ]
小説家、ドイツ文学者。1937年生まれ。東京大学大学院独語独文学専攻修士課程を修了後に、金沢大学、立教大学で教鞭を執る。1968年に最初の小説『木曜日に』を発表。1971年に『杳子』で芥川賞受賞。2020年に死去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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kero385

15
下巻の7章から最終章12章は、8月、8月、9月、9月、10月、11月と言う月の設定。上巻の6章と同じく章の最初の箇所に必ず何月の出来事かの記載がある。「救済」と題された第10章で遂に群衆狂気による陰惨な出来事が起こる。この長篇の理性ある語り手の老医師でさえ、群衆狂気に飲み込まれそうになる心情が語られる所は、恐ろしい。そして続く11章「羞恥」でも悲惨な事件が起こる。ただ版の問題かとは思うが、やはり時を隔てた3つの遺稿を組み合わせて編集したせいか、文体的にチグハグなところが翻訳といえど感じる。2025/05/30

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