内容説明
「締め切り」から現代社会に深く埋め込まれたルールを描き出し、豊かな生き方を探る哲学的冒険!
目次
序章 なぜ人は締め切りを守れないのか
第1章 いい時間とわるい時間―私たちはどんな「今」を生きたいのか?
第2章 プロジェクト―私たちから時間を奪うもの
第3章 生きている時間―私たちはいつも何かに間に合わない
第4章 いろいろな遊びの時間を旅する―時間の遊び論
第5章 いい時間をつくる―時間正義のためのデザイン
第6章 デッドライン―死から締め切りの本性を考える
著者等紹介
難波優輝[ナンバユウキ]
1994年、兵庫県生まれ。会社員、立命館大学衣笠総合研究機構ゲーム研究センター客員研究員、慶應義塾大学SFセンター訪問研究員。神戸大学大学院人文学研究科博士課程前期課程修了。専門は分析美学とポピュラーカルチャーの哲学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ちゃすくん
2
物語的な物事への解釈を経験する時間の過ごし方と、ゲーム的な時間の過ごし方とでは、それぞれどのように「いい時間」を感じることが可能だろうか、と考えながら読んだ。熟考を通した幸福を考えるか、刹那の幸福(フロー状態等も含む)を考えるかによってアプローチが変わるのだろうと思う。刹那的な快楽は、熟考すなわち自分自身の目的を考えること、とは相性が悪い。逆に、物語としての解釈は熟考を重ねることで(信心深い人間がそうであるように)人生に意義をもたらす。どちらも悪くは無い。悪くは無いが、社会の苦痛に晒されることが常で2025/11/23
ナカシマ
0
提示されている課題や時間の5分類は感じていた時間感覚に名前を付けてくれた感じがして面白かったが、だいぶ「さわり」の内容だったのでもっと踏み込んだ議論が読みたかったかなと。一方でいわゆる過去の哲学的な時間論に踏み込むと難しいだろうし結果これくらいの手軽に読める感じが良かったか。2025/11/28
taro035212
0
これはいいもん読んだわ。生きてることの意味を問われた。2025/11/15




