内容説明
なぜリベラルは敗北するのか?なぜトランプは大統領になれるのか?オルタナ右翼はリベラルが生み出したモンスターである。オルタナ右翼・トランプ主義者研究の最重要書。本書は、2010年代初頭に起こったインターネット文化戦争を忠実に記録し、それが2016年のドナルド・トランプ大統領誕生に大きな役割を果たした「オルタナ右翼」となって発展する道行きをマッピングする。オルタナ右翼の特徴が、60年代カウンターカルチャーに由来する「侵犯的な反道徳スタイル」だとしたら?本来リベラルであったインターネットのサブカルチャーは、どのように右傾化し、メインストリームを征服していったのか?
目次
イントロダクション 希望からゴリラのハランベに
第1章 リーダーなきデジタル反革命
第2章 侵犯のオンライン政治
第3章 オルト・ライトのグラムシ主義者たち
第4章 ブキャナンからヤノプルスまでの保守派文化戦争
第5章 Tumblrから大学キャンパスでの戦争へ ウェブ上の正しさのエコノミーに飢餓状態を創り出すこと
第6章 マノスフィア(男性空間)に入会すること
第7章 つまらないビッチ、普通の奴ら、そして絶滅寸前メディア
結論 あの冗談はもう面白くない―文化戦争はオフラインへ
著者等紹介
ネイグル,アンジェラ[ネイグル,アンジェラ] [Nagle,Angela]
1984年、アメリカ・テキサス州生まれ、アイルランド・ダブリン在住の作家・社会評論家。オルタナ右翼の専門家として「ニューヨーカー」「バッフラー」「ジャコバン」「アイリッシュ・タイムズ」ほか多くの雑誌に寄稿している。反フェミニストのオンライン・サブカルチャーに関する研究で博士号を取得。2017年に刊行した『KILL ALL NORMIES』は、白人至上主義のオルタナ右翼の起源に迫るドキュメンタリー『Trumpland:Kill All Normies』の原作となった
大橋完太郎[オオハシカンタロウ]
1973年、京都市生まれ。神戸大学大学院人文学研究科教授。専門は近現代フランス思想、表象文化論、芸術哲学
清義明[セイヨシアキ]
1967年、神奈川県横須賀市出身。ライター、ジャーナリスト。株式会社オン・ザ・コーナー代表。著書に『サッカーと愛国』(2016年、ミズノスポーツライター賞優秀賞受賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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garth
mori-ful
tyfk
lyrical_otoca
AO ( × ×)ノ⌒○