内容説明
被ばく国家・日本で核の非人道性を考える。核抑止と原発推進に固執する日本政府。核は人間と社会の何を破壊するのか。平和と核廃絶を希求する講演と討議の記録。
目次
福島を撮りつづける(大石芳野)
南海トラフ地震の不安に包まれる関西から(〓村薫)
持続可能性のない核・原子力利用(小沼通二)
柏崎刈羽原発と民主主義(佐々木寛)
討議から―酒井啓子・池辺晋一郎・島薗進・池内了も参加して 核と原子力の非人間性をめぐって
祈り、そして光―能登半島地震犠牲者の鎮魂として(池辺晋一郎)
平和問題としての柏崎刈羽原発―シンポジウムを終えて、新潟から(佐々木寛)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
とよぽん
49
核兵器廃絶は、世界平和のために必要だよね。という国民世論を日本政府は無視し続けている。東日本大震災から14年半、各地の原発の再稼働を当然のように進めようとしている今、本書のタイトルは核兵器や原発の危険性を「非人間性」という言葉で断定する。内容もしかり。いかに為政者が目先の「国家の安全保障」や「国益」を優先して、原子力の脅威に目をそむけているか。使用済み核燃料の処理も見通せないし、廃炉にする原発の経費や工程、所要年数なども算段なし。これでは、後々の世代に美しく豊かな環境も温かいコミュニティーも残せない。2025/09/15
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- 和書
- 名局細解 〈2003〉