内容説明
さあ、深夜のファミレスへ50歳たちのゆる笑い劇場が始まる。これは漫才か、人生の叫びか?
著者等紹介
益田ミリ[マスダミリ]
1969年大阪府生まれ。イラストレーター。『ツユクサナツコの一生』(新潮社)で手塚治虫文化賞短編賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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Ikutan
60
ミリさんも50代なんですね。ということで50歳になった女性のあるある、心の声が詰まった一冊。ファミレスに行くと聞こえてくる、隣の席の二人が喋るおばちゃんネタ。これが、面白くて主人公と一緒に笑っちゃう。いやぁ、ミリさん、漫才ネタも描けるんですね。同世代だったら、きっと、共感、間違いなしです。2025/11/30
nico🐬波待ち中
54
またまた益田ミリさんにほっこりさせられた。私と同世代の人たちの話で、分かる分かる⋯と共感しまくり。私も中年にはもう飽き飽きです。「若い頃って自分が歳をとることなんか想像もしなかった」ほんとにねー。Tシャツの祟りとか声の老化とか6桁以上の数字が覚えられなくなったとか、いざ中年になって初めて実感する不便さに頷くばかり。ジップロック最強伝説!私もいつの頃からか何でもジップロックに入れちゃってるので苦笑い。終活、そろそろ始めないとなー。私も小さい楽しみ見つけていこ。このメンバーに混じっておしゃべりしたい。2025/11/22
シャコタンブルー
52
中年に飽きることはあるのだろうか(笑) 本作も何ともいえない独特の間とシンプルな言葉が心に沁みる。人生の折り返しと言われる50歳の節目になった女性が主人公。気力や体力だけでなく記憶力、忍耐力も衰えていく日々だが、それを自覚して生活していることに共感する。ファミレスで一人ハイボールを飲むのもたまにはいいかも知れない。そこにあんなに面白くて素敵な二人組が隣の席にいたら最高だ。2025/11/20
Yemi
39
ファミレスに行くといつもいるふたり。中年ネタで盛り上がる中年女子。わかるわ~と頷く会話がたくさんありました。「中年に飽きてきた」にまさしく同感。年齢を重ねることによって日常生活にこんなに不都合なことが発生するとは若い頃には思いもしなかったです。飽きてきた中年も元気に明るく楽しみたい!おもしろかったです。2025/11/26
ぐうぐう
33
中年を笑うのだが、作中で主張されているように、中年という「本音をどう自虐に持って行かずにお笑いにするか」というスタンスに共感と好感が生じていくのだ。「ヨイショ」という掛け声も、老眼も、ペットボトルのフタが開けられないのも「自己表現」と言い換え、人の名前が出てこないことを無料のクイズと例えたり、その変換が笑いとなり、そして救いともなっている。本作は会話劇で、ボケとツッコミの漫才形式を採用するのだが、そこに観客をプラスしているのがアイデアであり、実に効果的。(つづく)2025/11/09




