内容説明
18世紀以降「小説」が「世界文学」の中核を占めるようになる過程で何が起きていたのか。心的/社会事象を言語に変換するプログラムは資本主義に連動しながらいかに進化してきたのか。「世界文学」の起源を探り、その設計思想の変遷をひとつの物語として大胆に描き出す「冒険の書」。
目次
第一部 地盤(世界文学の建築家ゲーテ―翻訳・レディメイド・ホムンクルス;小説の古層―ゴシップ・ガリレイ的言語意識・百科全書)
第二部 進化史(他者を探索するヨーロッパ小説―初期グローバリゼーション再考;中国小説の世界認識―オルタナティヴな近代性;エスとしての日本 ほか)
第三部 思考のテーマ(環境―自然から地球へ;絶滅―小説の破壊的プログラム;主体―探索・学習・カップリング ほか)
著者等紹介
福嶋亮大[フクシマリョウタ]
1981年京都市生まれ。文芸批評家。京都大学文学部博士後期課程修了。現在は立教大学文学部文芸思想専攻教授。著書に『復興文化論』(サントリー学芸賞受賞作)『厄介な遺産』(やまなし文学賞受賞作)等がある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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K
0
主人公の内面を重視する従来の文学論とは一線を画し、18世紀以降の世界文学の変遷を自己よりも先行する世界=他者との遭遇の歴史としてより広い視野で捉え直す果敢な試みの書。『ドン・キホーテ』、『ロビンソン・クルーソー』、『ファウスト』の立ち位置、19世紀のメルヴィルと20世紀のフォークナー……等、各国史の流れの中で小説が世界をどのように落とし込んできたのかが明確になる。ナショナリズム以前に欧州は地政学的に元々グローバルな状態にあったという指摘など、世界史の見方が変わる体験ができ、近代史としてもかなり面白かった。2026/06/20
シン
0
目次からすでに面白い。様々な古典からここまで見通しの良い線を引けることに衝撃を受けた。柄谷をもじって世界文学の起源と呼びたくなるような一冊2025/03/25
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