内容説明
お茶と平和の文化を、「けいはんな」から日本へ、世界へ、そして未来へ。
目次
概論 「けいはんな」の歴史(大和王権の誕生;古代の反乱・仮説―邪馬台国と環日本海世界;治水の時代;架橋と巨大首都の建設―聖武と行基;東大寺二月堂と鎮護国家 ほか)
各論(京都盆地の古墳築造動向―交通幹線と古墳築造地点の推移に注目して;宮都の輪郭―足利健亮の恭仁京プラン及びその後;行基と大仏;平安京と仮名文学の誕生;色で読み解く平安貴族社会 ほか)
鼎談 『けいはんな風土記』(門脇禎二監修)をめぐって 小路田泰直×内田忠賢×斉藤恵美
著者等紹介
小路田泰直[コジタヤスナオ]
1954年生まれ。研究分野は日本近代史。専門分化した視線では見えないものが、地域や生活の場にはある。それを読み解くための歴史学を今はめざしている。なお現在は、国際電気通信基礎技術研究所(ATR)連携研究員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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わ!
5
1990年に出版された、門脇禎二さんの編集による「けいはんな風土記」の読書会から作られた本です。三部構成になっており、一部が「けいはんなの歴史」、二部が「各論」、三部がメンバーによる鼎談となっています。「けいはんなの歴史」はとても面白く読めたのですが、第二部の各論は私の感想としては玉石混淆と言う感じでした。サブタイトルの「けいはんな万博」とあるのは、おそらく関西万博のことだと思うのですが、その辺りの解釈に関しては説明がありませんし、鼎談も尻切れトンボで終わっており、急いで出版に至ったのかもしれません。2025/05/09