感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
中島洋
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特に主題の長文は仏伊合作映画「去年マリエンバードで」を想起させる不思議な読後感を抱く。同映画は黒澤明「羅生門」に触発された映画で、共通は複層するシナリオと映像美だ。山崎玲氏の今著書とも共通する。テンポの良い隙のない文体、鮮やか映像が浮かび上がる流れは、同氏が長い間、映像の世界にいたことを物語るものだろう。前作同様、一人叙情連詩といなっているが、次回はもっと幾重にも畝るシナリオが描き出す映像がビリビリと迫り来る一大長編を期待したい。彼の芳醇な知識と深遠な経験なら、きっと期待に応えてくれるに違いないと考える。2025/08/26
山崎智也
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2000年代よりも、2010年以降の2020年代のの文章が好き。 それとは別に、親子連れとの話など、「たまさかの人々」が味わい深い 「山伏、吟遊詩人。」章は、地図や年表を開きながら読み返したい （良い意味でｗ）面倒くささに溢れているのが良い2025/08/08
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