出版社内容情報
「おわら風の盆」は、立春から数えて二百十日の台風の厄日にあたる9月1日から3日に、富山市八尾(やつお)町で毎年開催される風鎮祭です。農作物が風害に遭わないようにと、江戸時代から300年以上ものあいだ受け継がれてきました。三味線、胡弓、太鼓のお囃子で唄い上げられる民謡おわら節にあわせて、編み笠を目深に被った男女が踊り、数千のぼんぼりが灯る坂の町を練り歩きます。おわらの優美な踊りや哀調を帯びた楽器の音色、繊細な歌詞は訪れる人を魅了してきました。本書では、この行事を20年以上にわたり撮影し続けている榎並悦子の写真作品で、風の盆の世界をご案内します。
【目次】
内容説明
富山市八尾町で毎年9月1日から3日にかけて行われる年中行事「おわら風の盆」。坂の町で繰り広げられる優雅な踊りと、哀切な調べの越中おわら節の風情を伝える写真集。
目次
おわら風の盆(響 囃子に包まれるおわら盆の町;坂 坂と歴史の町並み;踊 踊る姿の品のよさ;雨 そぼ降る坂の町;灯 ぼんぼりの灯り揺らぐ;影 踊るおわらの影法師;流 音曲と踊りの廻り盆;韻 余韻を残して盆が明ける;逢 受け継がれる伝統)
曳山祭
著者等紹介
榎並悦子[エナミエツコ]
京都市生まれ。大阪芸術大学写真学科卒業後、岩宮武二写真事務所を経てフリーランスとなる。「一期一会」の出会いを大切に、人物や自然、風習、高齢化問題など、幅広いフィールドをしなやかな視線で捉え続けている。アメリカに暮らす小人症の人々を取材した写真集『Little People』で第37回講談社出版文化賞写真賞受賞。写真セミナーや撮影会講師などでも活躍。日本大学芸術学部写真学科非常勤講師。全日本写真連盟副会長。公益社団法人日本写真家協会正会員。公益社団法人日本写真協会会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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