目次
1章 一九二〇年代の関西学院文学的環境の眺望
2章 竹中郁の詩の才気
3章 “貧民窟”出身の詩人・井上増吉の文学活動とその周辺
4章 “こわれた”街・“騙り”の街への遠近法―神戸発・昭和詩始動期の詩人たちの仕事
5章 神戸モダニズム空間の“奥行き・広がり・死角”をめぐる若干の考察―補助資料『ユーモラス・コーベ』『ユーモラス・ガロー』掲載記事題目一覧
6章 一九五〇年の二つの文化的イベントから展望する芸術家たちの協同
7章 陳舜臣が描き出す“落地生根”の行方―推理小説『枯草の根』を起点として
8章 “共生”と“連帯”に向けての小田実からの問いかけ―「冷え物」から「河」そして「終らない旅」まで
9章 剣呑さを生きる小説―小田実「河」における歴史・土地・人間・言葉
著者等紹介
大橋毅彦[オオハシタケヒコ]
1955年東京都生まれ。1987年早稲田大学大学院文学研究科博士後期課程満期退学。共立女子第二中学高等学校教諭・甲南女子大学教授などを経て、関西学院大学文学部教授。博士(文学)。『昭和文学の上海体験』(勉誠出版、2017年)にて第26回やまなし文学賞(研究・評論部門)受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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