内容説明
金川晋吾写真集第二弾。２０１６年刊行の写真集『ｆａｔｈｅｒ』では、失踪を続ける父親を被写体に、「ひとのわからなさ」を写真と日記で表現しました。今回の『長い間』では、伯母・静江さんとの関係を描きます。２０１０年、二十数年ぶりに病院で再会するところから始まります。それまで会話した記憶もありませんでした。過去を共有することもなく、「今ここでしかない」静江さんとの関係は１０年間続いていきます。写真４６点と日記で構成。六本木クロッシング２０２２（森美術館）に出展。
著者等紹介
金川晋吾［カナガワシンゴ］
１９８１年京都府生まれ。２０１５年東京藝術大学大学院美術研究科博士後期課程修了。２０１０年第１２回三木淳賞。２０１８年さがみはら写真新人奨励賞（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
チェアー
5
静江さんの目が印象的だ。子どものようにキラキラしていて、まっすぐで。 文章がいい。なぜ、自分は静江さんのもとに行くのか。行きたくないのか。カメラを構えることは、静江さんと一緒にいる口実になった。カメラ抜きで静江さんと向き合うのはしんどいから。 人を見送ると言う事はこういうことなのだと感じさせられる。 2023/10/10
