感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ちゃんこ
5
暴力を振るう父、食事中に音を立てると殴られる恐怖感を持っていた主人公は、生まれて初めて定食屋の優しいおじさんが作ったオムライスを食べ、心に刻まれる。しかし一緒に来ていた母親はその定食屋に彼を置き去りにして、、というようなお話。文体が生々しく真剣にかかれていてすごく良かった。愛を貰えなかった主人公がオムライスと小料理屋を通して、学んでいく姿はとても心を動かされる。その後の展開も面白かったが、やはり表題作が1番。2023/06/28
ぶんぶん
4
洋食屋で置き去りにされた子であった西山匠海は18になり児童養護施設を出ることになる。最初に目指したのは母に置いて行かれた場所であると同時に生きる支えとなったオムライスを食べた洋食屋。 今や洋食屋はそこになく小料理屋「絶」という店になっていたが小料理屋の店主妙と過ごすことに。 18の男性を初対面で家に招き入れる妙の行動や倍近い年齢なのに匠海を恋人として想う感じは違和感を感じるが物語的には「絶望」というタイトルに反してなかなか。 当然のようにオムライス食べたくなりました。2023/10/29
くるるん炙り尻
1
え!そんな関係になるの嘘でしょ、、って思ったのは内緒。お腹空いた時は読んじゃダメよ。オムライス作って食べたくなっちゃうから。2025/03/22