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内容説明
十五世紀のイタリアにおいて、どのように絵画が建築空間から離れ独立した「タブロー」となったのか。―本書は、これまで美術史研究で主たる考察の対象とされてこなかった額縁の、様式・技法の歴史的変遷をたどり、それらを支えた社会的要素や思想的背景に着目。その試みは、作品解釈の新しい地平を開くとともに、今後の文化史研究に大いに資するものとなるであろう。
目次
序
第1章 立ち現れる空間
第2章 壁龕型額縁―古代風装飾の額縁
第3章 円形額縁―理想的な幾何学様式
第4章 箱形額縁―基本形となる近代的な額縁
第5章 十五世紀以降の額縁様相
終章 周縁から中心へ
著者等紹介
長谷川純子[ハセガワスミコ]
1976年生まれ。京都市立芸術大学美術学部卒業。京都造形芸術大学(現京都芸術大学)大学院芸術研究科博士課程修了。博士(学術)。ジュネーヴ大学大学院文学部美術史学科博士課程。スイス政府奨学金留学生、杭州師範大学講師などを経て、現在、鳴門市ドイツ館学芸員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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