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内容説明
芸術するとはけしからん。コピーはなぜ怖い?パロディは犯罪か?〈不幸なる芸術〉とは何か?石子順造、岡本太郎、赤瀬川原平、いわさきちひろ、上田正治、篠原有司男、千円札裁判、パロディ裁判、ディスカバー・ジャパン戦争…。戦後文化を照らす、ゆかいで不審な応用問題集。正しさからの解放のために。
目次
コピー
パロディ
キッチュ
悪
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ケー
8
読書会課題本。 今年読んだ本、これから読む本も含めて特に印象に残った本に入ると思う。とても良かった。 伝統的な芸術批評とはちょっと異なる批評本。サブタイトルに挙げられている四つのテーマの内だと、「コピー」と「パロディ」の章が特に好き。社会学とか、サブカル論のような見地だとある程度論じられたものもあるけれど、著者の経歴もあって、芸術論としてのしっかりとした厚みがあるように感じました。そして読んでいって気づいたのが先月、生で見た作品を批評する章があったこと。あれそんなに有名な作品だったんだという驚き。2023/08/21
die_Stimme
3
学芸員であり美術評論家である著者がさまざまな媒体でコピー、パロディ、キッチュ、悪について語ったものを集めた本。コピーではディスカバー・ジャパン、パロディではマッド・アマノと白川義員のパロディ論争、キッチュでは石子順造、悪は岡本太郎や篠原有司男などが、それぞれ中心を占めている。全体に赤瀬川原平への言及が多かったり、70〜80年代の話題が多く、また古めかしくて読みづらい文体のため、最後に奥付けを見て79年生まれと知って衝撃的だった笑。2023/08/20
takao
2
ふむ2024/01/12
僕素朴
2
面白かった!久々に美術評論を読んで、難しいなあ全然頭に入ってこないなあと我が老いを感じてショックだったけど後半の岡本太郎・篠原有司男、いわさきちひろ、赤瀬川原平の章はぐいぐい読めたので、私の得手不得手、気持ちの乗り具合なのかな。石子順造は本の背表紙でキッチュやマンガについて書いている人、というだけで評論を読んだことはたぶんない。成相さんお若いのにこの時代の人物相関図とかアートシーンの空気感とかまるで見てきた人みたいに書いていてすごい。石子順造が好んだ「めくり返す」、世界を裏返す機知はまんま赤瀬川の世界の→2023/10/25
kentaro mori
1
●関係を主題に謳う芸術に数あれど、/その大方が掲げる「善き」関係は、/窮屈と退屈で編まれた世の道理に収まるのが落ちでありましょう。/まして直近の大災厄を受けて、/みな揃って善に眼差しを据えているいま、/言うことを聞かぬ芸術の悪しき良心に従って、/きびすを返してまっしぐらに走る次第でございます。/ゼンポーだけが道じゃなし。/後方確認悪口(読み:アック)オーライ、いざ、不幸なる芸術へ。2023/11/06
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