目次
第一章 日本の姓と名の漢字(日本の姓名と漢字;多い氏、画数の多い氏、長い氏名など;国字・造字 ほか)
第二章 各国の名字・名前と文字(世界の名字事情―日本人の名字を知るために;漢字圏の名字事情 中国と台湾の名字;漢字圏の名字事情 韓国とベトナムの姓 ほか)
第三章 日本の姓名にまつわる伝説と検証(「上沼田下沼田沼田」という名字は実在したか;「雲」三つと「龍」三つからなる八十四画の「たいと」という氏は実在したか;「龍」四つからなる六十四画の漢字「てつ」を用いた名は実在したか ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
へくとぱすかる
38
「佐藤」が名字ランキング1位だとは聞くが、「鈴木」多数説もあった。他の国とちがって、名前に関する調査はすべて民間の有志によるもので、国や官公署はやったことがない。そこに研究の壁があるらしい。後半、あの84画の幻の名字の真相究明が実にスリリングで一気読み。『大漢和辞典』最大の画数、あの64画の字は一体どこから収録してきたのか? 使用例のない幻の字に新しい使用例を生み出す現代のメカニズム等、ここまで詳細に書いた本はおそらく初めて。漢字研究の最高に興味津々な部分をまとめて読ませてくれる笹原先生には感謝です。2025/09/02
☔(sub2)
2
288(系譜、家史、皇室>.1姓氏)図書館本。恒春閣2025年3月27日発行。〈流〉、〇第一章のみ通読。日本における姓名の変遷や現在の命名傾向などについて、著者の専門は言語学(文字・表記論)命名規則などについてはあまり詳しくなかったのでそれに関する情報を探す際にまた手に取りそうだと感じた。2025/06/09