目次
第1部 留学生の時代―一九〇〇年代から一〇年代へ(中国人留学生の日常―一九〇〇年代、宋教仁の日記から;中国人留学生と日本文学―一九一〇年前後;国民の肖像―魯迅の「車夫」と国木田独歩の「山林海兵の小民」)
第2部 新文学の時代―一九二〇年代前半(文芸批評の形成―「創作」概念の成立とオリジナリティ神話の起源;魯迅『吶喊』と近代的作家論の登場―読書行為と『吶喊』「自序」;中国自然主義―日本自然主義の移入;郁達夫と佐藤春夫・再考―大正作家と中国留学生の交流)
第3部 革命・モダニズム文学の時代―一九二〇年代後半(魯迅・周作人とロシア・ソビエト文学受容―昇曙夢を経由して;郁達夫と日本の初期プロレタリア文学―シンクレア・前田河広一郎・『文藝戦線』の作家たち;恋愛妄想と無意識―施蟄存と田山花袋『蒲団』)
研究案内(中国人日本留学生の文学活動―清末から民国期へ 研究の現在;創造社から中国人日本留学生文学研究へ―小谷一郎氏の仕事を回顧する)
著者等紹介
大東和重[オオヒガシカズシゲ]
1973年兵庫県生まれ。現在、関西学院大学法学部/言語コミュニケーション文化研究科教授。専門は日中比較文学、台湾文学。著書『郁達夫と大正文学 “自己表現”から〈自己実現〉の時代へ』(東京大学出版会、2012年、日本比較文学会賞)『台南文学 日本統治期台湾・台南の日本人作家群像』(関西学院大学出版会、2015年、島田謹二記念学藝賞)ほか(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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