50代からの、池波正太郎の食と街

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50代からの、池波正太郎の食と街

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  • サイズ 46判/ページ数 199p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784910825083
  • NDC分類 910.268
  • Cコード C0076

出版社内容情報

企画概要
“時代小説作家”であり、“食のエッセイスト”としての顔も持つ池波正太郎は、2023年、生誕100年を迎える。だが彼が、その二つの顔を持って活躍し始めたとき、彼はすでに50代に差し掛かろうとしていた。彼はその年齢から作家としての長い最盛期を迎え、67歳で亡くなるまで成長を止めることはなかった。そこにはどんな秘密があったのか…? 本企画では、彼の時代小説家としての頂点をなす“江戸三大シリーズ”(『鬼平犯科帳』『剣客商売』『仕掛人・藤枝梅安』)の中でも、最も後発の作品であり、最終話は絶筆となって中断し、2023年2月に2部作の新作映画として公開される『仕掛人・藤枝梅安』を中心に、池波正太郎の最盛期はこれなしで語れない重要なアイテムである、食、そして東京の街への彼の思いや関わり方から、その作家としての最盛期を、いわゆる“アラフィフ”以降の一つの生き様の具体例と考えて、その秘密を読み解こうとする企画である。

構成
(1)“仕掛人・藤枝梅安”は池波正太郎が創った“ラスボス”か? 
(2)“食の随筆家”としての池波正太郎の誕生
(3)池波正太郎の“食のエッセイ”のその後
(4)池波正太郎の“東京の街、再発見” ① 銀座編 
(5)池波正太郎の“東京の街、再発見” ② 浅草編 
(6)池波正太郎の“東京の街、再発見” ③ 神田連雀町編 
(7)“50代”を迎えての作家・池波正太郎の生き方 ~老後、そして時代への不安の中で~
“江戸三大シリーズ”の連載小説執筆を軸とする、作家・池波正太郎の最盛期は、同時に、彼にとってはすでに始まっていた“老い”や、いつか来るべき“死”への不安とも向き合うような日々でもあった。しかし、その間、彼は54歳のときに、自身初のヨーロッパ旅行としてフランスへ行き、以後、数度にわたってフランスを中心にヨーロッパや東南アジアを旅行するなど、それ以前よりもはるかに精力的な活動を続けた。
 この本は、そんな池波正太郎の“老い”への思いや生き方、また、彼がその老いの時期を迎えた昭和末から見た“時代的不安”などを紹介しながら、単なる時代小説作家ではなかった池波正太郎の、今に通じる“将来への慧眼”などについて紹介する。

内容説明

中高年必読!生誕100年!“時代小説家”であり“食のエッセイスト”池波正太郎の49歳からの「作品と人生」を読み解く―。池波正太郎が歩いた銀座/日本橋/神田/浅草MAP付き。

目次

第1章 “仕掛人・藤枝梅安”は池波正太郎の“ラスボス”か?
第2章 “食の随筆家”池波正太郎の誕生
第3章 『江戸三大シリーズ』を“食”から読む!
第4章 池波正太郎が再発見した“東京の街”とは?1銀座
第5章 池波正太郎が再発見した“東京の街”とは?2神田
第6章 池波正太郎が再発見した“東京の街”とは?3浅草
第7章 “還暦”を越えた作家・池波正太郎はどう生きたか?

著者等紹介

壬生篤[ミブアツシ]
作家・編集者。東京出身。東京都立大学卒。雑誌編集者を経て現在はフリー。江戸・東京の歴史案内、文芸評などを専門とし、その取材・執筆ほか、コミックス原作・シナリオなども手掛ける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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○人間というのは根底にそういうもの(暗さのこと)を持っていても、一杯の味噌汁のうまさで幸福になれるようにできている。銀座煉瓦亭ポークカツレツ。資生堂パーラーチキンライス。神田竹むら粟ぜんざい。まつやカレー南蛮。懐旧のおもいが旨さに変わる2023/03/14

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