感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
アキ
89
古代エジプトの医師・シヌヘの物語。使用人のカプタのくどくどとした大袈裟な口上がユーモラスです。孤独な者、荒くれロバの男と呼ばれるシヌヘは、ナイルのほとりテーベで医師となるが、ネフェルネフェルネフェルゥという美女に財産をすべて搾り取りられ、無一文でスミュルナへ向かう。アムルの王、ミタンニ王国、バビロニアのバビロン、そこで踊り子ミネアとの出会いとクレタ島で暗黒の館での悲しい別れ。テーベに戻り、父と同じく貧しいもののための医院を開き、ホルエムヘブとの再会、鰐の尻尾で出会ったメリトが下巻でどう展開するのでしょう。2025/03/09
秋田の読書会「あなたと推し本」(二代目)
2
読書会にて紹介された本。古代エジプトが舞台・80年ほど前のフィンランド作品・日本語翻訳、フィールドの広さが物語のスケール感にマッチしている妙2025/01/25
風鈴
2
エジプト、クレタ島行ったことがあるので気持ちを馳せる。葦舟に乗せられたシヌヘは医師のセンムトと母キバに育てられ医師となった。純粋な彼は魔性の女に翻弄され両親の死後の安寧までも奪われる。なぜそこまでやってしまうのか。若気の至りとは言えぬ酷さ!友から外国の情報を求められエジプト出国。ヒッタイト鉄の剣戦車を作った軍事大国、王家の紋章で描かれてたな。クレタ島のラビリンス、カブタの糸の脱出劇ミネアを助けることは叶わず。戻ったエジプトは異端の王アクエンアテンの世に。凄い冒険から今度は混乱の中のシヌヘはどう生きるか? 2024/07/02
アシモ
0
なかなか面白い2024/12/15