出版社内容情報
幡野広志[ハタノ ヒロシ]
著・文・その他/写真
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ぶんこ
46
血液がんで余命3年と言われた写真家が家族に宛てたラブレター。一人息子の優君への愛が突出していて胸が熱くなります。周囲になんと言われようと、褒めてあげて、好きなこと、やりたいことは全部叶える。夕ご飯は優君の食べたい物。ご自分が幼少期に大人にされて嫌だったことはやらない。奥様へのラブレターというよりは、子育て論のようにも感じました。余命宣告されたからといって、嘆いてはいられない。前向きに家族の幸せに目を向けているからでしょうか、余命宣告を通り抜けました。奥様が細かいことを気にしないのも素敵です。2023/02/01
どぶねずみ
31
家族の愛に溢れている。本書は3年という余命宣告を受けた写真家が妻に書いたラブレター。きっと今も書くことは苦手だと言いながら書いていることでしょう。ご自身がいなくなってもお守り代わりになってくれそうな手紙ばかり。日々精一杯生きて、目標は息子の七五三を一緒に向かえること、それが叶えば小学校入学と目標は次々と更新される。残った時間の中でやりたいことをしようと思っても、体力が失われて何もできないかもしれない。そういう意味で手紙は効果的だ。手紙は宝物。2023/02/28
コンチャン
19
幡野さんが奥様と息子さんにあてた真摯な言葉が綴られており、それを勝手に読ませてもらっているような作品です。だけど、それが個人的な会話だけに終わらず、読み手に響くのは、誰もに共通するような心理が隠されているからだと思います。また読み返したいです。2022/10/18
江藤 はるは
5
ぼくが子どものころ、ほしかった言葉がつまっていた。2022/07/26
noko
4
あなたが余命一年だったら何をするか?という問いに、多くが仕事を辞めて旅に出ると答える。しかし余命一年になった時、本当にやりたい事をやるのは難しい。本当にやりたいことは健康なときにやった方がいい。金銭的にゆとりのある人ほど、性格がいい傾向にある。不満を抱えている人の性格が悪くなりやすい。楽することを許さない人は、苦労をさせたいだけなので、無視していい。この本から覚えて置きたいと思った言葉達だ。岡山から東京の自宅まで、スイカを持ち帰る話が面白かった。スイカって大きくまん丸だから、片手は埋まってしまい大変ね。2024/08/27