内容説明
沈香は香料の一種。アジアの熱帯林の奥底に生育する沈丁花科の木より採取され、高貴な香りを生み出す成分は古来より珍重されてきた。高値で取引されることから乱獲がすすみ、近年では天然木よりとれる沈香は幻の存在となっている。本書は足しげく熱帯雨林に通った著者による、森林とともに生活を営む人々の話に耳を傾け、暮らしに触れた1990年代から2020年頃までの日報である。
目次
1997年1月12日~30日マレーシア、サラワク調査―華人商人と燕の巣採取人
1998年1月12日~31日マレーシア、サラワク調査―鎮魂の旅、バカム山火事
1999年1月11日~2月8日マレーシア、サラワク単独調査―幸せな町
2000年8月4日~9月15日インドネシア、スマトラ調査―かわりゆく世界の原型
2001年7月12日~8月20日インドネシア、東カリマンタン調査―沈香商人チャンドラ
2003年2月12日~3月4日インドネシア(ジャカルタ、ロティ島、ロンボク島)調査―漁村へ ロティ島、ロンボク島
2004年8月23日~9月19日東インドネシアの生態資源―地に足を踏みしめて生きる人たち
2005年8月18日~9月15日インドネシア、パプア調査―生き生きと明るい村
2006年8月21日~9月18日スラウェシ中央部とスンバワ、バリ、シンガポール調査―沈香探しは刑事の聞き込み
2007年8月23日~9月18日インドネシア、サバ、シンガポール調査―沈香造林計画、豊かな世界〔ほか〕
著者等紹介
山田勇[ヤマダイサム]
京都大学農学研究科卒業(農学博士)。京都大学名誉教授。専門:森林生態学。主要業績:1995年日本林学会賞、2003年大同生命奨励賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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