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内容説明
二〇世紀初頭、アヴァンギャルド運動は先鋭的に「新しい人間」像を求める一方、ジェンダーに関しては未だ保守的なイメージを払拭できずにいた。男性芸術家が中心を占めていた運動に、女性たちは自らの体験を語るための言葉を求めながら、あるいは演芸や舞踊、手芸、服飾デザインなど周辺化されたジャンルから飛び込んでいく。体験された女性性の視点から新たな芸術家像を形成する女性たちと、自らの男性性の捉え直しを迫られた男性たち。九つの論考から、ジェンダーイメージがせめぎあうアヴァンギャルド運動を見つめ直す。
目次
第一部 アヴァンギャルド運動におけるジェンダー布置(変容する女性の意識と身体 ローザ・ロザの小説『三つの魂を持つ女』における変容の感覚;ありえた別のアヴァンギャルドを探して エミー・ヘニングスと表現主義;ダダ&構成主義と、女たちの“サフィック・モダニティ” ハンナ・ヘーヒとティル・ブルクマンの共生;男性性ファンタジーと夢 ラウール・ハウスマンの『ヒュレ』における語りと写真)
第二部 新たな女性像の探求と実践(顔の危機 ドイツ語圏の表現舞踊における仮面と女性性;バウハウスの女性たち イメージからの脱却と挑戦;女性は踊る ロシア・アヴァンギャルドとダンス・ブーム;新しい女性がまとう服 ロシア・アヴァンギャルドのコスチューム・デザイン;ロシア・アヴァンギャルドの〈働く女〉 ゴンチャローワ、マレーヴィチから社会主義リアリズムへ)
著者等紹介
西岡あかね[ニシオカアカネ]
東京外国語大学大学院准教授。専門は近現代ドイツ文学、比較文学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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