内容説明
走ることについての古今東西の哲学やヨガや様々なスポーツの体験談、トレーニングや食事法、エッセーや散文がまとめられた稀有な一冊
目次
第1章 わが道を走る
第2章 戦うランナーのためのトレーニング
第3章 総合芸術としてのトレーニングプログラム
第4章 未来のアスリート
第5章 ランニングの精神性について
著者等紹介
スピーノ,マイク[スピーノ,マイク] [Spino,Mike]
ランニング・コーチ、「スピーノ・ランニング&ザ・マインドフル・ランナーズ(spinorunning.com)」ファウンダー、CEO。シラキュース大学卒業、リール2大学でメンタル・トレーニングと管理についての研究で博士号を取得。ジョージア州立大学教育・人間開発学カレッジの大学院プログラムで教壇に立つ。1970年代から90年代にかけてエサレン・スポーツ・センターのディレクター、ジョージア工科大学及びライフ大学でのコーチ、国際連合の「The International Year of Sport and Physical Education 2005」における米国でのスポーツ・開発・平和に関するプログラムのディレクターを歴任
近藤隆文[コンドウタカフミ]
翻訳家。一橋大学社会学部卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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鈴木拓
17
ランニング、あるいはスポーツの究極的な目的とは、自分と向き合うことなのだという哲学。タイムなどの数字は本当の目的ではなく、自分の限界の向こう側にある世界を求める中で、ある瞬間に見える世界があるのだという。よくある問いで、何のために走るのか、というものがあるが、それを他人に伝える意味もそれほどないのかもしれない。答えは自分が理解していればよいのだから。2022/06/18
チェアー
5
具体的なランニングの技術を学びたい人向けではなくて、トレーニングに臨む心構えや、メンタルが走ることにおいて大きな要素を占めていることを示した本。 巻末のオカルトチックな話はちょっと…。(関係者はこれこそ必要なんだ、と言うのだろうけど) 2022/01/29
bibliotecario
2
ニューエイジ系ランニング読本?なにをいってるのかわからない箇所が多数。2022/02/26
akira_kbt
1
東京マラソンもあるしランニング本を何冊かめくったうちの一つ。LSDが一般化(一辺倒に)した時代のカウンター本。哲学的な精神的な話から具体的なトレーニング方まで紹介されてます。ただかなりランニングにのめり込んでいる状態でないと気持ちよく読み進めていけない印象(自分は月に数回走る程度の熱量)。レースを決めて、熱中している時にまたページをめくるべく本棚にそっとしまっておこうと思う。2022/03/07
ヨシオ・ペンギン
1
ランニングと瞑想との関連は一見疑問にも思う。だけどたしかにランニングを義務として捉えることは多い。なんとなく走りたくない日,とりあえずゆっくりペースでしのぎたい日もある。そんな中この本は,スピード走やテンポ走を取り入れることで違う世界が見えてくることを示す。そういえば,極たまに,ペースを上げて走り切った時に爽快感,高い満足感を得るときがある。素人ランナーにはスピード走やテンポ走はハードルが高い。だが,この本はその可能性を示してくれているのかも。いつか私にもランニングをして自然と涙が流れる日が来るだろうか。2022/02/06