内容説明
せかいじゅうをとびまわり、けだもの、さかな、とり、むしのしっぽというしっぽをくいつくしてきたかいちょうシポック。こんどは、おおへびのオデカのしっぽをたいらげにおんまけやまにやってきた。シポックもつよいが、オデカもつよい!三日三晩たたかって、とうとうオデカがこうさんした。だけど、シポックはこまった。おおへびオデカのしっぽは、いったいどこからか…。「おさるシリーズ」「ルラルさんシリーズ」「ごきげんなすてごシリーズ」など数々の人気シリーズの作者・いとうひろしさんが、デビューする前に作成した作品を今、新刊の絵本として刊行します。緻密なコラージュのイラストのシャープな作風が新鮮です。一方、その物語の完成度に驚かされます。
著者等紹介
いとうひろし[イトウヒロシ]
1957年、東京に生まれる。早稲田大学教育学部卒業。大学在学中より創作を始め、絵本『みんながおしゃべりはじめるぞ』(童心社)でデビュー。主な作品に『ルラルさんのにわ』(絵本にっぽん賞)、『くもくん』(日本絵本賞読者賞)、『おさるのまいにち』『おさるはおさる』(ともに路傍の石幼少年文学賞)、『おさるになるひ』(産経児童出版文化賞、IBBYオナーリスト選出)、『おさるのもり』(野間児童文芸賞)、『だいじょうぶだいじょうぶ』(講談社出版文化賞)、『マンホールからこんにちは』(児童文芸新人賞)他多数がある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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ツキノ
14
【大学生の頃に作った絵本】2023年4月発行。いとうひろしさん、作風変えた作品かな?と思いきや、大学生の頃に作ったものを描き直したとのこと。長めのあとがきに詳細あり。カバー袖に前口上があり、切り絵に見える文字、その文章は短く講談のようにきっぱり淡々と。シポックはしっぽというしっぽを食い尽くす。おおへびオデカとの闘い。う~ん、これは…。巻末のシポックしっぽずかん(新たな描き加え)が楽しい。【214】2023/10/31
メープル
6
娘に読み聞かせ。いとうひろしさんが大学時代に描いた絵本。面白かった。しっぽずかん眺めるのも楽しい。2024/03/06
遠い日
6
本当にこれ、いとうひろしさんの本?と何度も確認し直して読みました。その違和感にはいとうひろしさん自身のあとがきで触れられていました。よくぞ本にしてくださった!とわくわくしました。熱量が迸っている。難問を手渡されましたが、誰か解けますかね?2023/06/25
チタカアオイ
0
【図書館】2023/07/11
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