内容説明
二〇四〇年、消費税20%、長引くデフレの影響で荒廃している東京。フリーの看護師園田詠美は、元政治家で、その後は活動家となったかつての高校の同級生の街頭演説に遭遇する。しかし突然、爆発が起こり、その活動家を救出しようとしているさなかに意識が飛ぶ…。コロナ後の世界、そしてMMT(現代貨幣理論)を探り入れた日本経済を描いた、まったく新しい経済SF小説です!
著者等紹介
黒野伸一[クロノシンイチ]
1959年、神奈川県生まれ。『ア・ハッピーファミリー』(小学館文庫化にあたり「坂本ミキ、14歳。」に改題)で第一回きらら文学賞を受賞し、小説家デビュー
中野剛志[ナカノタケシ]
1971年、神奈川県生まれ。評論家。元京都大学大学院工学研究科准教授。専門は政治思想。96年、東京大学教養学部(国際関係論)卒業後、通商産業省(現・経済産業省)に入省。2000年よりエディンバラ大学大学院に留学し、政治思想を専攻。01年に同大学院にて優等修士号、05年に博士号を取得。論文“Theorising Economic Nationalism”(Nations and Nationalism)でNations and Nationalism Prizeを受賞。主な著書に『日本思想史新論』(ちくま新書、山本七平賞奨励賞受賞)など多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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