感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
タイコウチ
12
雑誌記事等文献資料を元にまとめられた英国の音楽ジャーナリスト(P.マッカートニーの友人でもある)によるザッパ伝(原著は2014年刊)。女性蔑視や同性愛嫌悪など下ネタ満載の歌詞やバンドメンバーの道具的扱いなどの人格的限界を容赦なく批判しつつ、ザッパの育った50年代米国(カリフォルニア)の文化・政治・風土特有の影響を指摘し、20世紀文化史における過激でポップな前衛芸術家として位置づける本書は、ザッパの複雑な人物像のとっつきにくさをかなり風通し良くしてくれる。公開中の映画『ZAPPA』と合わせて読むのがおすすめ2022/05/08
かれーらいす
1
ロックな方の例に漏れず捻くれた人間性とすぐれたセンスを持っているという事の他に、音楽を制作し己が満足する為に生きるというあり方が社会的な影響を与えていた事に時系列でザッパ氏の生い立ちを読み込んでける事で納得して理解出来た また、曲を聴く時に政治や時代と重ねることで深い味わいが生まれた2023/05/09