内容説明
ふれたらきっと泣き出してしまう。抱えきれないほどの劣等感をもち、傷つきやすく繊細だった彼女の、儚く美しい生き方。
目次
「世紀のセックスシンボル」の知られざる涙
たいせつなのは、あなたがどんな人間なのか、ということ
夢を叶えるには、抑えようのない情熱が必要なのよ
愛以外の理由で結婚するなんて公平じゃないわ
私は女だから、女であることが何よりもたいせつなの
結婚の鍵は、相手のどの部分を愛するかということ
愛を信じない不幸より信じる不幸を選ぶわ
自分が正しいと思ったなら、やってみるべきよ
人生にはしっかりしがみつける何かが必要なの
私たちは、人の魂に関心をもつべきなのよ
どうか私を冗談あつかいしないで
「美しき魂のシンボル」、マリリン
著者等紹介
山口路子[ヤマグチミチコ]
1966年5月2日生まれ。作家。核となるテーマは「ミューズ」「言葉との出逢い」「絵画との個人的な関係」(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
akarick777
10
マリリン・モンローの人生。いつも完璧な自分であろうとする姿が、息子と重なった。繊細さは生きづらさを抱えやすいけど、ギフトでもあるなと思えた。2021/04/13
ひろ§
10
タイトルの『あなたの繊細さが愛おしい』に惹かれて手に取った。 全体的には、想像していた内容とは違ったが、ひとりの女性の生きづらさ、劣等感、繊細な感性に触れられ、自分自身と重なる部分やそうでない部分を感じたり考えたりしながら読み進めた。 教養に対する劣等感があるから、本を沢山読んだと書いてあった。10代20代で自分を理解し、本を読んで知識を得たマリリンは、すごく冷静で賢かったんではないかと感じた。 36歳という若さでこの世を去った彼女。 現在の自分と同い年。考えさせられた。2021/04/02
Gen Kato
4
マリリン・モンローの評伝というよりラブレター。女優としての能力をしっかり評価したうえで実人生を読み解いているけれど、作者の視線はあくまでやさしい。いい本でした。2022/01/27
ぴよ
3
はじめてマリリン・モンローという人物に触れられた気がした。 もちろんテレビなどでセクシーの象徴でよく使われるマリリン・モンロー、という認識でなら わたしはマリリンを知っていた。 けれど本著を読み、メディアが作った具像ではない本当の生身の人間のマリリンに すこしだけ触れた気がした。 あなたの繊細さが愛おしい というタイトルに私は強く、惹かれ手に取った。 マリリンの求める愛への渇望。 それがゆえの脆さ。 そんなもろく儚いマリリンが愛おしいなと思った。2021/11/23
なごみ
2
良い意味でイメージと違い、共感できる部分も多かった。繊細で傷つきやすく常に満たされない愛を抱えたメンヘラな女性。危うさや生きづらさを持つ人間特有の色気が人々を魅了したのではないかと思う。2025/01/06