内容説明
少年アヤが本名「松橋裕一郎」で書いた初めての書き下ろしエッセイ。祖父が亡くなるまでの1カ月間、恋人と家族、過去と現在に向き合った「存在」の記録。
著者等紹介
松橋裕一郎[マツハシユウイチロウ]
1989年生まれ。エッセイスト。高校時代から「少年アヤ」を名乗り執筆活動を行う(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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魚子
4
少年アヤさんのおじいさんが亡くなるまでの記録。感想を書くことが難しい。ただただ、ものすごいものをみた。アヤさんのご家族、ご先祖、そして生まれてくるあたらしいいのち、すべての存在をまるっと感じる。もちろんこれがすべてではないけれど、愛そのもの、愛ってこういうもののことなのか?と。そして紛れもなく、わたしにも同じことが言えるのだと。もちろんあなたにも。力強い肯定。読んでいるあいだほとんど泣いてた。戦いあっている遠い国のひとにもできることなら届くといいのに。2024/12/06
sawa
1
ノンバイナリーとしての所在のなさが、祖父を看取る過程で癒されていく様子を丁寧に綴った感動作。やさしく愛に溢れた地の文と、たまに粗暴(ゆえにリアル)な会話文のギャップが可笑しい。あとがきがファンタジックで美しかったです。2024/12/05
プリキュアマックス
0
筆者のおばあちゃんがアベノマスクを、ヘラがわりにしてたこ焼きを焼くシーンは爆笑しました。筆者の他の本を読みたいと思いました。2025/04/04
たけ子
0
アヤさんが本名で書いたエッセイ。今自分が生きていることについて、避けてとおることができない死について、改めて考えさせられる本となった。読み出すと止まらなくなった。わたしは最高、あなたも最高。みんながそう言える日がくるといいなあ、と思う。2025/03/15
Sa
0
めちゃくちゃよかった。電車だったけど涙がとまらなくて、泣きながら読んだ。私のおばあちゃんも、最後が近づいてきているのを感じてるから、感情移入してしまった。2025/03/06