感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
たいちーらぶ
5
年に1回発行される文庫本サイズの文芸誌だが、300ページを超える分厚さにワクワクした。共通テーマは「YES・イエス・肯定」作家に限らず様々な分野で活躍する人達がYES・肯定についてのエッセイや小説、漫画を寄稿している。人選や内容に編集者の熱い思いが感じられる。どの人も書くことで心が解放されている…そんなことを強く感じた。自分だけが思い悩んでいるんじゃない、他人の目を気にせず今の自分を受け入れることで生きるのが少し楽になるかも…。そんなヒントが散りばめられた中身の濃い一冊だった。2022/12/18
喜木海弐
1
嘘をテーマにした小説、エッセイがいくつも載っている本。嘘をテーマにしているが嘘というものを使い本当を書くというのがこの本の趣旨でみな思い思いの嘘に関してのエピソードや嘘に関しての小説を執筆している。漫画の作画や表現で新しさを追求している人が多いのも特徴だ。動きをあまり描かないのに表情に表現力のある絵であったり、文に一癖も二癖もある文の私小説など尖っている。尖っているのに輝いている。信念と経験からなる強い光を感じるようなそんな文や絵ばかりである。2023/02/04