内容説明
“普通の”おばさんたちが立ち上げたコミュニティカフェ。手づくりのランチや惣菜、地域住民が主人公のイベントや交流会、支え合う活動を柱に歩んできた10年を綴った。
目次
1章 そうだ、コミュニティカフェをつくろう
2章 必要!やりたい!!即実行
3章 集え多世代―カフェから広がる新たなつながり
4章 さくら茶屋を支える大きな力
5章 さくら茶屋を描く80色の色鉛筆
6章 これからのコミュニティカフェ―新型コロナウイルス感染症(COVID‐19)から見えてきたもの
7章 新たな社会的価値の創出
附章 資料編
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
コーヒー牛乳
6
まさに市民の力。地域を良くしようという思いと行動力、活動を広げて何年も続けていく不断の努力に最敬礼。カフェ開設に関してアンケートを取ったり広報紙を作ったりと広い意味でのコミュニケーションを欠かさず、自己満足に終わらないことも活動が長く続く秘訣だと思う。みんなが気持ちよく関わるために健全な経営は必須で、そのために固定収入を得る工夫をしているところなど、参考になるところがたくさんあった。お金の拠出にあたって離れていった人もいるなど、詳しくはないが苦い部分にも触れられていて、リアリティーを持って読んだ。2023/11/11
山菜うどん
1
コミュニティカフェ運営という「街づくり」に関する成功例の事業の話だった。発想と機動力と人的パワーの活用が素晴らしい。それが80人に及ぶボランティアの働きによるものだという。何かとお金の問題に終始する組織先導型のスタイルからは離れたところで、スタッフとお客さんの手探りと手応えに頼って事業を進めていく強さがある。人の温かみがあって、今までになかったつながりができてゆく。「街づくり」に対するチャレンジャー精神。シンプルな理念。自分に関係がなさそうな話でも、読むと何か元気がもらえる。力のこもったいい本だった。2021/07/11