内容説明
渋沢栄一の孫にして、稀代の文章家であった市河晴子。その代表的著作である『欧米の隅々』『米国の旅・日本の旅』より一部を精選。注・解説・年譜・著作目録等を付す。
目次
欧米の隅々(初春の支那;ロシヤを横切る;花の都パリ;イギリスとアイルランド;スペインとポルトガル ほか)
米国の旅・日本の旅(米国の旅;日本の旅)
著者等紹介
市河晴子[イチカワハルコ]
1896年12月21日、東京生まれ。法学博士穂積陳重と歌子の三女。歌子は渋沢栄一の長女で歌人。19歳で英語学者市河三喜と結婚。二男一女をもうけるが、1926年には次男三愛を、1943年には長男三栄を喪い、悲しみのあまり病臥ふた月。同年12月5日、他界した。享年46。幼少より才覚を謳われ、快活で正義感が強く人々から慕われた。名文家としても知られ、三喜に同行した欧米視察の旅からは『欧米の隅々』(1933)が、1937年、日中戦争勃発後、民間外交を託され単身米国に渡った経験からは『米国の旅・日本の旅』(1940)が生まれた。英訳もされた上記二冊の他に『愛ちゃん』(1927)。単行本未収録作品も多い
高遠弘美[タカトオヒロミ]
1952年生まれ。早稲田大学大学院文学研究科博士課程修了。フランス文学者。明治大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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