内容説明
関西の名門大学・龍谷大学で、「ゼミ」受講を希望しながら落とされる学生が大量発生。同大の李洙任教授はその「未ゼミ問題」を「学生の学ぶ機会の侵害だ」とし、何と勤務先と裁判闘争に入る。そしてそこから見えてきたものは、差別、パワハラ、無責任体質満載の、あきれた大学の実態だった―。
目次
第1章 龍谷大学「未ゼミ生」問題(「ゼミの意義」をうたっておきながら;問題は財政ではない ほか)
第2章 龍谷大学に潜む差別意識(時代遅れな教養科目差別;在日コリアン・李洙任の歩み ほか)
第3章 龍谷大学と浄土真宗本願寺派(浄土真宗の宗門校;大学理事長=本願寺派総長 ほか)
第4章 龍谷大学のこれから(相次ぐ大学の不祥事;大学の自治とはなにか)
著者等紹介
李洙任[リースーイム]
1953年生まれ。大阪出身のコリア系日本人。同志社大学商学部卒、米テンプル大学で教育学博士号取得。96年に龍谷大学助教授となり、教授を経て現在名誉教授。また米ハーバード大学ビジティング・スカラー、同スタンフォード大学ビジティング・フェローなどを歴任。TOEICの運営元である独立系非営利財団教育試験サービス(ETS)によりグローバル・スカラーに、また公益財団法人国際文化会館と独立行政法人国際交流基金との共同事業国際交流基金によりアジア・リーダーシップ・フェロー・プログラムの日本フェローに選出された(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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