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本屋のカガヤの本棚
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
MaRuTaTSu
2
難解で必要な部分以外は通読を断念していたカントの第3批判書への非常にわかりやすい入門書。カントが何故にあれほどにも美を主観的なものと主張するのかが少し理解できた。 まあそれでも、3批判書ではやはり『実践理性批判』が一番読みやすい。2023/05/11
xivia | ゼビア
1
『判断力批判』の第一部第一篇第一章に特化したとても優れた入門書。しかし、『判断力批判』全体の入門書ではないのでこの本だけで入門したつもりになってはいけない。ジェンダーに関していうと、私は『判断力批判』を読みながら、美的な共通感覚の他者との伝達可能性のためには「趣味(=美しいものを判定する能力)」の《訓育》が必要というカントにマッチョを感じていた。2024/02/07
Bevel
1
無関心性➡普遍性➡目的なき合目的性➡範例的必然性の流れとか、「認識一般(普遍化可能な認識の共通部分)」、「共通感覚」、「自然の合目的性(特殊法則による理念的統一の可能性を想定するもの)」の説明がわかりやすいのが美点。美における悟性の寄与分(「対等」?)、共通感覚の理念性(観念性だけでなく全体性とどう関わるか)、行為に対して述定される合目的性と客観的認識における「S is P」、自然一般における運動との関係が気になった(著者は興味なさそうだけど)。テキスト比較からの理性=男性的の議論は、射程長そうだなとか。2023/05/19
夏みかん
1
馴染みの薄い「哲学」にチャレンジ。なんとか頑張って読んでうっすら分ったつもりになって最後の最後に「天才」という爆弾。え?その定義でいいの?目に見えないもの(意識とか感覚)を言葉で理解するのって難しい。自分はやっぱり「美の定義」よりもその意識が発生する原因(脳の状態とか)の方に探究心が向かってしまうんだけど、たまにはとことん言葉だけで考えてみるのも悪くなかったです。2023/05/09
kushuka
0
今まで何故このような本が出なかったのか、書かれなかったのか不思議なくらい良いカント入門でした。2023/11/21