1 ~ 1件/全1件
- 評価
本屋のカガヤの本棚
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
K
13
割と要点だけまとめてくれててありがたい。僕は、あんまり美学に興味がなくて、今は、そもそも勉強する動機があんまりないけれども、いつか学ぶ時が来るかも。入門書として優れていますが、やはり、カント語に慣れてないとちょっと難しいかなと思いました。2023/05/20
またの名
10
「認識大好きおじさんかよ!とツッコミを入れたくなる」等と著者が表現する、独特の言語体系構築してたカントおじさん構文。善にも快楽にも党派的に属さない無関心や主観的な普遍性といった概念を作り美の判断を語る議論が、批判的な視点から照射した研究を参照すると理解できるという仕掛け。女性的な概念と男性的な概念をわざわざ区別しジェンダー化する二度とは見れないキモさを発揮したカントの現代的に消化し難い点も、逆に攻めていく。特定の存在者をブロックし排除し得る可能性をよくある護教論的な仕方で弁解せず、解り易さと相対化を両立。2025/09/25
MaRuTaTSu
2
難解で必要な部分以外は通読を断念していたカントの第3批判書への非常にわかりやすい入門書。カントが何故にあれほどにも美を主観的なものと主張するのかが少し理解できた。 まあそれでも、3批判書ではやはり『実践理性批判』が一番読みやすい。2023/05/11
Bevel
1
無関心性➡普遍性➡目的なき合目的性➡範例的必然性の流れとか、「認識一般(普遍化可能な認識の共通部分)」、「共通感覚」、「自然の合目的性(特殊法則による理念的統一の可能性を想定するもの)」の説明がわかりやすいのが美点。美における悟性の寄与分(「対等」?)、共通感覚の理念性(観念性だけでなく全体性とどう関わるか)、行為に対して述定される合目的性と客観的認識における「S is P」、自然一般における運動との関係が気になった(著者は興味なさそうだけど)。テキスト比較からの理性=男性的の議論は、射程長そうだなとか。2023/05/19
夏みかん
1
馴染みの薄い「哲学」にチャレンジ。なんとか頑張って読んでうっすら分ったつもりになって最後の最後に「天才」という爆弾。え?その定義でいいの?目に見えないもの(意識とか感覚)を言葉で理解するのって難しい。自分はやっぱり「美の定義」よりもその意識が発生する原因(脳の状態とか)の方に探究心が向かってしまうんだけど、たまにはとことん言葉だけで考えてみるのも悪くなかったです。2023/05/09




