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目次
第1部 クリスチャン・ラッセンと日本
One Million Seeings
第2部 アンリアルな風景
Waiting for
第3部 アール・ローランのダイアグラム
第4部 裏声が聞こえる―「裏声で歌へ」について
Shadowing
著者等紹介
原田裕規[ハラダユウキ]
1989年生まれ。アーティスト。とるにたらないにもかかわらず、社会の中で広く認知されている視覚文化をモチーフに作品を制作している。2019年以降は断続的にハワイに滞在し、「ピジン英語」に代表されるトランスナショナルな文化的モチーフに着目。写真、映像、パフォーマンス、CGI、執筆など、多岐にわたる表現活動をおこなっている。2013年に武蔵野美術大学造形学部芸術文化学科卒業(優秀賞受賞)、2016年に東京藝術大学大学院美術研究科修士課程先端芸術表現専攻修了、文化庁新進芸術家海外研修制度研修員として2017年にニュージャージーに、2021年にハワイに滞在(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
fuku
4
とても興味深く、面白く読了。ラッセンかぁ、と昔を思い出す。心斎橋を歩いていて、絵で呼び込みかけられて、ドン引きしたのを思い出す。結局、きちんと美学も美術史も学んでいない私にあるのは、好きか嫌いか、欲しいかいらんか、しかないんやなぁ、と再確認。これからAIが作る作品をどう思うんか、楽しみでもあり、また、先行きも不安やけど、やっぱり好きか嫌いか、しかないんやろなぁ。それから、紙が素晴らしい。手触り最高で、ページをめくるたびにすべすべしているのが気持ちよくて、撫でまくりでした。2024/02/15
takao
2
ふむ2024/08/10
CBF
2
(★★☆☆☆) “とるにたらないもの”から、美術の死角を浮かび上がらせる。クリスチャン・ラッセンをはじめとするインテリアアートから佐村河内守まで。従来の美術の枠組みの外に置かれてきた数々の作品や事象を取り上げ、丹念に論じることを通して美術とは何かを問うー。 ラッセン確かに一時期流行ってたな。子供心にも、劇的な絵に目を惹かれつつ、何となく新興宗教みたいないかがわしさも感じてた覚えが。 『何かに対して「好きだ」と感じることと同様に、何かに対して「嫌いだ」と感じることからもその人の性格がわかることがある。』2024/04/19
ああああ
1
ラッセンについて、来歴から日本との関係、ヴェイパーウェーブまで、読んでいて気になった情報が次の部分には載っているのが過不足なく良かった。単純にラッセンという人物は追っていて面白い。幼少期に絵を売り周囲に認められたことから販売と創作が強く結びついているのは腑に落ちた。他ではローランの『セザンヌの構図』から主観と客観の話に展開させた章も良かった。セザンヌの絵をローランがダイアグラム化してそれをリキテンスタインが拡大コピーした事件、面白い。全体的には筆者のバラバラなテキストでまとめにあたる章がないのは不満かも。2024/09/07
かるてぶらんしぇ
1
美術鑑賞を富裕層の専売特許にするのは確かにおかしい。誰でも買えるインテリアアートもアートとして意義のあるもの。2024/08/20