内容説明
「楽しみながら本気で続けられること。私にとってそれは雑貨屋だった」沼津の路地裏にある生活雑貨の店 hal(ハル)の店主・後藤由紀子、待望の新作随筆集。雑誌・オリーブに出会ったことで、少女の世界は一変した。都会に憧れ、東京で暮らし始めた少女はやがて地元に戻り、2人の子供のお母さんになった。そして30代、成り行きのまま始めた雑貨屋。自分のできる歩幅で、真剣に楽しみながら続けてきた店は、気がつけば20年が経っていた。少女の頃から現在に至るまでの歩みを振り返り、優しい筆到で丁寧に綴った20の物語。互いにまだ何者でもない若者だった頃から親交のあるミュージシャン・松田“チャーべ”岳二さん、共にたった一人で雑貨屋を営む盟友in-kyo店主・長谷川ちえさんとの対談、大好きな20の雑貨の挿話も掲載。装画はイラストレーター・上田三根子さんによる描き下ろし。
目次
第一章 憧れの場所へ(東京に行きたい;表参道ライフ;青春の終わりと始まり;人生、成り行き;対談 松田“チャーベ”岳二×後藤由紀子;20songs for hal 選曲・松田“チャーベ”岳二)
第二章 沼津の小さな雑貨屋(ひとつめの夢が叶った;明日があるとは限らない;半年で閉店するかもしれない雑貨屋;沼津だから雑貨屋を始めた;ご縁がすべて;口伝えで広がった;私の好きな二十の雑貨)
第三章 笑顔で暮らすために(夕方前に閉店する雑貨屋;私なんかをやめた;流れに身を任せて;作りたいものがあった;雑貨屋のない街だからこそ;対談 長谷川ちえ×後藤由紀子)
第四章 楽しみながら本気で続けられること(父の盆栽;今すぐに;楽しみながら本気で続けられること)
著者等紹介
後藤由紀子[ゴトウユキコ]
静岡県沼津市生まれ。東京の雑貨屋で勤務後、2003年に地元の沼津市で器や衣類、書籍を扱う雑貨屋・hal(ハル)を開店。『雑貨と私』を含め、これまでに20冊の書籍を上梓。主な著書に『毎日続くお母さん仕事』(SBクリエイティブ)『後藤由紀子の家族のお弁当帖』(ワニブックス)『家族が居心地のいい暮らし』(あさ出版)『日々のものさし100』(パイインターナショナル)『毎日のこと、こう考えればだいじょうぶ。』(PHP研究所)『会いたい。東京の大切な人 私の愛するお店』(扶桑社)『50歳からのおしゃれを探して』(KADOKAWA)などがある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。