たべるたのしみ

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  • サイズ 46判/ページ数 188p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784910215020
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0077

内容説明

“私にとって食べることは、生きることだ”永遠に輝き続けるおいしい味の記憶を綴った54の物語。文筆家・甲斐みのりが、これまでに書籍・雑誌・新聞等に寄稿した食にまつわる膨大な随筆から54篇を厳選し、大幅加筆して再構成した待望の随筆集です。誰もの心の奥にある、いつのかの日の食の記憶を思い出し、懐かしい人や風景が鮮明に呼び起こされます。「たべるたのしみ」が存分に味わえる、あたたかく美味しい随筆集です。「人生最後になにを食べよう。最近ことに考える事柄だ。親しい誰かと話題にすれば間違いなく盛り上がり、好物を並べたてては互いの食いしん坊ぶりに笑いがこぼれる。私にとって食べることは、生きることだ。最後までしっかり意思を持って食べるんだという“人生最後の食”への思いは、生きることへの執着でもあり、誰にも必ず訪れる終わりのときの享受でもある。」

目次

おやつの記憶(記憶の中のジャムパン;そよ風のゼリー ほか)
たべるたのしみ(チャイ;おいしいものノート ほか)
おいしい予感(静岡を味わう;三河屋のはんぺんフライ ほか)
旅のかけら(最も憧れた東京の街;新年の風物・チンコロ市へ ほか)
甘い架け橋(美穂子さんのこと;最初の手紙 ほか)

著者等紹介

甲斐みのり[カイミノリ]
文筆家。1976年静岡県生まれ。大阪芸術大学卒業後、数年を京都で過ごし、現在は東京にて活動。旅、散歩、お菓子、手みやげ、クラシックホテルや建築などを主な題材に、書籍や雑誌に執筆。著書は『ポケットに静岡百景』、『ジャーナル』、『音楽が教えてくれたこと』(中島愛との共著)、絵本『ふたり』(福田利之・絵)(ミルブックス)、『アイスの旅』、『地元パン手帖』(グラフィック社)など40冊以上。『歩いて、食べる東京のおいしい名建築さんぽ』(エクスナレッジ)が原案のドラマ「名建築で昼食を」(テレビ大阪)の監修を手がける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ぶち

111
甲斐みのりさんは、私と同郷の人。といっても、東西に長~い静岡県の東部と中部だから郷土食やお菓子も異なっています。でも、共通する部分もあるんです。例えば、町内に一店はある駄菓子屋にイートインコーナーが必ずあって、学校帰りに入り浸る場所になっているんです。そこで食すのは、私の静岡市ではおでん、甲斐さんの富士宮市では焼きそば。食べ物は異なっていても、放課後に温かい食べ物を囲んでダベるという至福の時間であったことは同じ。私もそしてきっと甲斐さんも。その至福の記憶が食べることの楽しみの根底にあるんだと思います。2022/10/07

夜長月🌙新潮部

79
「たべるたのしみ」はおいしいものを食べるだけにあらず。おいしいものを食べると今度はあの人と一緒に食べようとか、お土産に買って帰り贈り物として楽しんでもらおうとか思います。自分だけで楽しむのではなく他の人にも楽しんでもらいたいのです。楽しみは人とのつながりの中で生まれてくるもので贈り物は気持ちが込められることでおいしさが生まれてきます。(おいしいメモ:松翁軒のカステラ、老松の夏柑糖、東京會舘トラディショナルケーキ、長崎堂クリスタルボンボン、みかんゼリー好事福盧、松浦軒本舗カステーラ)2023/02/12

ぶんこ

68
幼少期の幸せな日々と、美味しいものへの思い出を読んでいると、「丘の家のジェーン」のようで、少女の感性にピカッとくるものたち。光り輝いて見える物、お菓子等々への憧れを思い出す。甲斐さんは、そんな乙女心を持ち続けてこられた幸せ方でした。単なる美味しいものの紹介だけではなく、幼少期の思い出から現在までが綴られていて、充実した生活をされています。京都の六曜社のご夫婦との交流も素敵で、一方通行ではないのも素敵。この前に読んでいたパンの本でも紹介されていたセントル・ザ・ベーカリーは、近いので行きたくなりました。2021/09/03

よこたん

61
“食べることとともに、食べるものの存在や気配は、なんと心嬉しいものだろうとも思う。味わうことだけにとどまらず、好ましい名や色や形やパッケージに出合えば胸が高鳴る。” ひとりで食べるより、誰かと分かち合いたい。そう思うのはきっと、思い出を共有し、また語り合える楽しみをよくご存知だからなのだろう。不機嫌に口に運ぶより、ご機嫌で頬張る食べものは何割か増しでおいしい。気弱になっている時に、たまたま食べたものが、懐かしい思い出までも運んできて、慰め、力になってくれることも多々ある。おいしい記憶のおすそ分けを頂いた。2020/12/19

ゆきち

57
とても素敵な本でした。美味しいものを大切な人たちと楽しく美味しく食べること。これはとても幸せな時間。一人で美味しいものをいただくのもとても幸せな時間。食いしん坊なわたしも、美味しいものを美味しくいただく時が何よりも幸せ。でもそんなにたくさん食べることはできないから、美味しいものをいただいている方たちのエッセイやインスタなどを楽しむことが大好き。甲斐さんがいただいて美味しかったと本書に載せている思い出の味やお店を検索しながら、目でも楽しみ、いつか行くわたしを妄想しながら、一緒に楽しく食べさせてもらいました。2024/08/10

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