内容説明
心の平和を望み孤独になりたくない「僕」らが畏怖するのはただの乱暴者なのかそれとも孤高の存在なのか。韓国語でもよめる。
著者等紹介
全商国[チョンサングク]
1940年江原道生まれ。満10歳のときに朝鮮戦争が勃発し、家族とともに避難生活を経験した。慶煕大学国語国文学科在学中の1963年に短編小説「同行」が朝鮮日報新春文芸に当選しデビュー。卒業後、中学・高校の国語教師として19年間江原道とソウルで勤務。その傍ら、執筆活動を続け、また慶煕大学大学院修士課程を修了した。現代文学賞、大韓民国文学賞、東仁文学賞、尹東柱文学賞などを受賞。江原大学名誉教授、金裕貞記念事業会名誉理事長
金子博昭[カネコヒロアキ]
新潟大学法学部卒業。延世大学韓国語学堂などに語学留学。新潟市役所で国際交流事業の企画運営や通訳翻訳に従事。2009年より「新潟で韓国と北朝鮮の現代小説を読む会」に参加し、文芸作品の読解と翻訳を学ぶ。第7回「日本語で読みたい韓国の本翻訳コンクール」にて最優秀賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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azukinako
38
あー、怖い話だった。偽善でもって誰かをコントロールしようとする、そして自分の能力に酔うやつらは我慢ならない。それがじわじわじわじわと外堀を狭めてきて、気づいた時にはがんじがらめ。怖いけれど面白い。ショートストーリーなのに密度濃い。2025/01/11
guanben
1
権力者から与えられた慰めや同情は、人を必ずしも幸せにするわけではない、そして大衆はそれに無自覚であるという寓話。日本なら別の結末になるような気がする。映画もそうだけど、韓国人は人間のドス黒い業みたいなものの表現がホント上手い。2025/01/19
Taku Kawaguchi
0
学校のお話し。 いろいろ、裏があって、嫌な感じ。2025/07/21