感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kum
14
旅先の図書館で読んで最初から引き込まれ、ようやく続きを読むことができた。なんでもない、とりとめもなく頭に浮かぶようなことを静かに語りかけてくれるなんとも言えない心地良さがあり、夜に少しずつ読むのにぴったりの1冊。初めて読んだこの『セレクション韓・詩』はとてもいいシリーズのような気がしている。「三月も過ぎてしまった今、誰かにとっては小さなことのように、けれどまた別の誰かにとっては大きなことのように、四月がやって来る」本当にそうだ。私にとってはとても大きな四月がやってくる。2025/02/16
ごま麦茶
3
本屋とほんさんの本の定期便。韓国の、詩を書く人パク・ジュンさんの、詩と散文の本。韓国の歴史や地名などの知識がなく、調べながらのところもありましたが、日常の言葉はふわりと柔らかく静かに、心の中に降り積もるように響きました。お父さ間のことや、恋愛のこと、歳を重ねていくこと。寂しいような、悲しいような、でもあたたかくて優しい言葉たち。訳者さまのあとがきを読んで、またパラパラと読み返したり。本の定期便さんに、また素敵な本に出会わせていただきました。2024/08/19