内容説明
トッポッキにまつわる思い出やいっしょにトッポッキを食べた友人たち、通いつづけた懐かしいお店のことをユーモアいっぱいにつづった。韓国の人気シンガーソングライター、作家、書店店主のヨジョによる日本初エッセイ集。
目次
トクチョン、ミミネ
団らんの喜び
とある引力
少林寺に向かって歩いた
長く長く生きていて
情報を待っている
カナダにも、ブラジルにも
ニンジンも、玉ネギも、トマトも、キノコも
ヤングスナックトッポッキの味の神秘
「わたしは大丈夫」と言えるということ
どんなトッポッキでもおいしいと食べて生きてきた人生
著者等紹介
ヨジョ[ヨジョ]
1981年、韓国ソウル生まれ。本名シン・スジン。シンガーソングライターに作家、済州島(チェジュド)の書店「本屋無事」の店主などいくつもの顔を持つ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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oldman獺祭魚翁
44
いや シンガーソングライターでこんな軽妙なエッセイを書き、本が好きで自分の書店を作っちゃう……なんて多才な方なんでしょう。献本頂いた時に丁度入院 手元に来た途端に手術ととにかく読了まで時間がかかったが、西新宿の病院の窓から目前の新大久保を見下ろして、人生これほどトッポギに近くにいるのに、一口さえも食べられないという悔しさを味わいました。 ユーモアを交えながらある時は真摯に、ある時は情熱的に、ひたすら好物のトッポギについて語っている本。 絶対トッポギを食べに行くぞぉ!2021/04/21
かもめ通信
19
その芸名が太宰治の小説『人間失格』の主人公、大庭“葉蔵”に由来するというアーティスト!?それだけでもう興味津々でいたところ、書評サイト本が好き!を通じていただいた。タイトルそのまま文字通りトッポッキ三昧なのだが、トッポッキの向こうに共に味わう彼氏や友だちや仕事仲間の顔があったり、誰にも気兼ねすることなく一人で味わうときの心持ちであったり、見え隠れす様々なものも。隅々まで味わって、お腹いっぱい!といいたいところだが、トッポッキ食べたさに、やたらとお腹がすいてしまうのだった。2021/04/02
Matoka
13
トッポッキへの愛がぎゅうっと詰まった一冊。今は旅行にも行けないからせめて読書で大好きな韓国を味わおうと手にとった。美味しいトッポッキの定義として著書は『小麦餅、ヤンニョムに浸かり過ぎず新鮮さが残ったままのネギと玉ねぎ、一人前の基準としている15個以上の餅の数』をあげている。今度韓国に行ったら絶対に、あらゆるものを一皿に集めて出すという『モダッチギ』を食べよう。2021/08/01
図書館小僧
2
レビューにつられて韓国の本を読んでみたら「アーティストが文章書いてみました」系で微妙だった…っていうのを百回繰り返してる。トッポッキ食べたくなった。2022/11/11
京の都
2
トッポッキ愛がすごい!たかだか数年前に存在を知った私なんて足元にも及ばないくらい長い間トッポッキと共に暮らしてきた著者だけあってトッポッキの奥深さを教えてくれる。 色んな種類、付け合わせ、店、思い出、韓国の人には生活の一部なのが溢れ出ている。2022/03/17