内容説明
近代新聞の精神。日本新聞の現実。「社会の木鐸」から「飛ばし」「押し紙」「積み紙」まで。新聞が良くならなければ、社会は良くならない。―『近代日本新聞史』の続編として、新聞社の要職経験者が業界事情をさらにクローズアップして具体的、経験的に語る。世界の中の日本の新聞、その活ける現実。
目次
総説篇(新聞「読者」の勢力;日本の新聞と外国の新聞;外国新聞に譲る諸点;新聞を動かすもの;広告主の新聞支配)
新聞内幕篇(新聞競争秘話(その時弊)
販売競争と号外戦
販売部数の内幕
編集と販売の係争
広告と新聞財政)
随想篇(現代大新聞の展望;新聞特種物語;言論の危機と、危機の言論;新聞の素人玄人)
補篇 編集と記者(編集長の戦い;編集造庭論;主筆と編集長;記者は何処へ行く;記者の今昔物語)
著者等紹介
伊藤正徳[イトウマサノリ]
1889‐1962。ジャーナリスト、軍事評論家。慶應義塾大学理財科卒。中央新聞を経て時事新報に入り、特派員、海軍通の記者として名をあげる。時事新報編集局長、中部日本新聞編集局長、共同通信理事長、日本新聞協会理事長、時事新報社長、産経時事取締役主幹を歴任。主著『連合艦隊の最後』など。菊池寛賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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