内容説明
何が法律の根拠となり理念となってきたのか。宗教、哲学、民族性から政治、経済、個人の力まで、法律のありようを方向づけた主要素を批判的に評価。法律近代化の精神を示し、新しい状況の中で法律を形成/運用する力はいかにあるべきかを歴史的に説く。安定性と変化性という矛盾する課題を常に原動力とすべき法の立場、変化する現実に対応する立法、司法、法学の主体性。
目次
第1講 法律と歴史
第2講 倫理的及び宗教的法律史観
第3講 政治的法律史観
第4講 人種学的及び生物学的法律史観
第5講 経済的法律史観
第6講 大法律家的法律史観
第7講 社会工学的法律史観
著者等紹介
パウンド,ロスコー[パウンド,ロスコー] [Pound,Roscoe]
1870‐1964。アメリカの法学者、植物学者。ネブラスカ大学で植物学の学士号と修士号を取得。ハーヴァード・ロー・スクールで学び、弁護士資格を取得。ネブラスカ大学で植物学の博士号を取得。1899年からネブラスカ大学で法律を教える。1911年からハーヴァード大学で教え始め、1916年にハーヴァード・ロー・スクールの学部長となる(~1937年)。社会的エンジニアリングとしての法の概念を提唱し、プラグマティストとしてホームズの継承者とみなされている
高柳賢三[タカヤナギケンゾウ]
1887‐1967。英米法学者、法学博士。東京帝国大学法科大学卒業。同大学助教授を経て、1921年東京帝国大学法学部教授、1948年退官(名誉教授)。のちに成蹊大学学長(名誉教授)。東京裁判で弁護人を務め、貴族院議員として新憲法案の審議に参加。憲法調査会会長、学士院会員、米国学士院会員、国際比較法学会正会員、国際仲裁裁判所裁判官(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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