内容説明
ヨーロッパ列強の利害による思惑と駆け引きの詳細とその連鎖。謀り謀られ、付いては離れ、望まざる全面戦争の渦に呑み込まれてゆくリーダーたち。力関係の論理と感情の機微を外交文書に基づき生々しく描く。書肆心水版「芦田外交史」シリーズ完結。
目次
第11章 ドレッドノート建艦競争
第12章 ボスニア問題の危機
第13章 大風一過
第14章 アガディールとトリポリ
第15章 英独の海軍制限交渉とホルデーン使節
第16章 バルカン戦争
第17章 最後の休息
第18章 大戦勃発
第19章 結論
著者等紹介
ブランデンブルク,エーリッヒ[ブランデンブルク,エーリッヒ] [Brandenburg,Erich]
1868年生、1946年歿。ドイツの歴史家、ライプツィヒ大学教授
芦田均[アシダヒトシ]
1887年生、1959年歿。1912年東大法科卒業、外務省入省。ヨーロッパ各国で外務書記官、大使館参事官を歴任。1929年法学博士の学位取得。1932年退官して政界に転身。衆議院議員当選連続11回。その間ジャパンタイムス社長を務め、戦後幣原内閣の厚相となり、退任後衆議院憲法改正特別委員会委員長、1947年民主党総裁、片山内閣の外相、1948年芦田内閣を組織し総理兼外相。同年昭和電工事件に連座し内閣総辞職、民主党総裁も辞任。1955年民主党外交委員長、自民党顧問、党外交調査特別委員会委員長(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。